ぐるっとマップNo.109「仁科三十三番札所巡り」を公開

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札所巡りというと、四国のお遍路さんや、西国・秩父が有名ですが、この地方にも三十三番札所があるのをご存知ですか? 仁科三十三番札所には、それぞれ神仏の徳や霊場を讃えたご詠歌があり、宝暦7年(1757年)に弾誓寺10世住職覚阿上人によってまとめられたといわれています。

今回のマップでは、札所とご詠歌を紹介します。春の訪れを感じながら、札所を巡ってみてはいかがでしょうか。

注)次の札所は廃寺となっているため、昔の場所を参考にしています。

  • 第四番札所 西岸寺
  • 第五番札所 大年(念)寺
  • 第九番札所 東陽院
  • 第二十四番札所 神宮寺
  • 第二十七番札所 林泉寺
  • 第三十番札所 観勝院

なお、第20番札所浄福寺は、廃寺となっていますが、札所は残っています。

第一番札所 若一王子神社(大町・俵町)

御熊野を ここに移して 世を頼る 神と仏の 恵み尊き

第二番札所 弾正寺(大町・六九町)

ただ頼め 頼めばすぐに 御仏の 国に導く 法の誓いを

第三番札所 妙喜庵(大町・白塩町)

笑みの眉 開く悟りも この寺の 妙なる法の 花にこそ見れ

第四番札所 西岸寺(大町・八日町)

苦しみの 海を渡して 彼の岸に 着くは誓いの 舟とこそ聞け

第五番札所 大年(念)寺(大町・堀六日町)

三千歳の 末とも言わじ 御仏の 法の齢の計りなければ

第六番札所 青柳(竜)寺(大町・堀六日町)

吹く風に 任せて靡く 青柳の 姿にならえ 人の心も

第七番札所 四辻堂(天正院)(大町・北原町)

名にし負う 昔の跡の しるしとて 今も御法の 杉立てるかな

第八番札所 了瑞庵(大町・高根町)

これや世の 宝の池か 千万千田に 分る庵の 軒の下水

第九番札所 東陽庵(平・野口)

身を分る 法の光を それと見よ 秋の野口の八千草の露

第十番札所 西正院(三川堂)(平・大出)

身の果ての 渡り行くてふ 三瀬川 名を聞くさえも 袖は濡れけり

第十一番札所 大澤寺(平・二ツ屋)

普陀落の 山とや言わん 八の峰 開く御法の大沢の寺

第十二番札所 海岳院(平・借馬)

海山の 遠き境も 一筋に 願えば近き 法の道芝

第十三番札所 三橋堂(平・木崎)

彼の岸に 至る願いも 三の橋 渡す御法の 道を訪ねて

第十四番札所 福聚堂(平・森)

父母の 深き恵みを 誰も皆 汲みて知るらん森の池水

第十五番札所 堂崎観音(平・青木)

今此処に 新たに建てし 堂崎や 昔に返る 池の小波

第十六番札所 海口庵(平・海の口)

打ち寄する 浪の響きも 海の口 開く御法の 声かとぞ聞く

第十七番札所 夕陽庵(大町・三日町)

此の寺の 入日の影を 見てもなお 願う心ぞ 西に傾く

第十八番札所 霊松寺(大町・霊松寺山)

山高み 松吹く風も この寺の 御法の声の 余所にやは聞く

第十九番札所 薬師寺(牛立)(社・松崎)

我が願い 三つの車の 牛立や 法得て広き 道に遊ばん

第二十番札所 浄福寺(社・木舟)

石走る 高瀬の水は 高けれど 越えて木船の 山元の寺

第二十一番札所 滝ノ入観音(社・常光寺)

住む龍の さしくる玉か 滝津瀬の 岩に砕くる 浪の光は

第二十二番札所 覚音寺(八坂・藤尾)

紫の 雲の台(うてな)か 咲き掛る 藤尾の寺の 花の盛りは

第二十三番札所 成就院(池田町・広津平出)

枯れし木に 花咲く誓い あるものを 希う心の 開かざらめや

第二十四番札所 神宮寺(社・宮本)

神垣も いかで隔てん 永き世の 闇路を照らす 法の月影

第二十五番札所 盛蓮寺(社・曽根原)

濁る世に 染ぬ心は 此の寺の 浄き蓮(はちす)の色香ならまし

第二十六番札所(池田・三丁目)

彼の国を ねがう心や いたるらん 此処を去るごと 遠からずして

第二十七番札所 林泉寺(池田町・一丁目)

影高き 法の林の 木がくれに 出づる泉の 水ぞ涼しき

第二十八番札所 観音堂(池田町・東町)

頼もしな 田の面の稲葉 分け過ぎて 秋の稔りの 寺にいく身は

第二十九番札所 蓮盛寺(松川村・反川)

吹きて散る 憂さもあらじな 法の庭 浄き蓮の 花の盛りは

第三十番札所 勧勝院(松川村・川西)

世の人を 奨むる法の 教えより 外に勝れる 道はあらじな 

第三十一番札所 清水寺(常盤・清水)

有明の 山の高嶺の 月晴れて 流るる影も 清水の寺

第三十二番札所 窟(いわや)(常盤・仏崎)

身を捨てて 入らずば知らじ 仏崎 法の窟の 深き心は

第三十三番札所 六角堂(大町・南原)

巡り来し 御寺も三十三 南原 千種の罪も 露と消えな